住宅エコリフォーム推進事業とは?
2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、既存住宅についてZEH(ゼッチ)レベルへの改修・建替えを実現することで、さらなる一次エネルギー消費量の削減を図るとともに、新築だけでなく既存住宅のZEH化推進を図る狙いがあります。
上記のように住宅をZEHレベルの高い省エネ性能へ改修する取組に対して、期限を区切って国が直接支援を行う事業です。
ZEHとは、(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味になります。 つまり、家庭で使用するエネルギーと、太陽光発電などで創るエネルギーをバランスして、1年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家ということです。
補助金の対象者について
住宅エコリフォーム推進事業補助金の対象は、既存住宅へのリフォームのみです。新築住宅の取得や注文住宅の建築は対象外です。
具体的には既存住宅への全体改修(フルリフォーム)または建替え、あるいは部分改修(全体改修には及ばないものの一定の条件をクリアする改修)に対して補助金が出る制度です。
対象となるリフォームとその補助額
対象となる部分改修 | 概要 | 1戸あたりの上限補助額 |
❶省エネ診断 |
性能の証明書取得費用など。 | 民間は1/3 ※補助上限額なし |
❷省エネ設計等 ※「❸省エネ改修」と併せて実施する場合のみ対象 |
設計費用など。 | 民間は1/3 ※補助上限額なし |
➌省エネ改修 |
【必須工事】 ①開口部の断熱化工事 + 【任意工事】 |
※下記ABCのうち最も低い金額が対象 【A】モデル工事費 × 補助率 ※共同住宅のうち耐火建築物または準耐火建築物であり、延べ面積1,000㎡以上かつ地階を除く階数が3階以上のもの |
上記❸省エネ改修の対象工事について
省エネ改修は、工事内容によって【必須工事】と【任意工事】に分けられます。任意工事は必須工事との併用により、補助金の適用対象となります。
【必須工事】❶開口部の断熱化工事
モデル工事費から算出した補助額は以下の通りになります。
工事種別 | 戸建住宅 共同住宅 (11,5%) |
マンション (1/6) |
|
❶ガラス交換 ※ガラス1枚当たり |
[大]1,4㎡以上 | ¥9,700/枚 | ¥14,100/枚 |
[中]0,8㎡以上、1,4㎡未満 | ¥7,300/枚 | ¥10,600/枚 | |
[小]0,1㎡以上、0,8㎡未満 | ¥2,400/枚 | ¥3,500/枚 | |
➋内窓設置/外窓交換 ※窓1箇所当たり |
[大]2,8㎡以上 | ¥25,800/枚 | ¥37,500/枚 |
[中]1,6㎡以上、2,8㎡未満 | ¥19,600/枚 | ¥28,500/枚 | |
[小]0,2㎡以上、1,6㎡未満 | ¥17,200/枚 | ¥25,000/枚 | |
➌ドア交換 ※ドア1箇所当たり |
[大]開き戸1,8㎡以上/引き戸3,0㎡以上 | ¥39,400/枚 | ¥57,100/枚 |
[小]開き戸:1,0㎡以上、1,8㎡未満 引き戸:1,0㎡以上3,0㎡未満 |
¥34,500/枚 | ¥50,000/枚 |
【内窓設置工事の補助額の例】
工事費225,000 円×11.5%(戸建の場合)=25,800 円(端数除く)
が内窓工事での補助額となります。
+
❷躯体等の断熱化工事【任意工事】
戸建住宅 共同住宅 (11,5%) |
マンション (1/6) |
||
◆戸建住宅の場合 |
【➊外壁】熱伝導率0,052~0,035 | ¥20,900/㎡ | ─ |
【〃】熱伝導率0,034以下 | ¥31,300/㎡ | ─ | |
【➋屋根・天井】熱伝導率0,052~0,035 | ¥7,300/㎡ | ─ | |
【〃】熱伝導率0,034以下 | ¥12,500/㎡ | ─ | |
【➌床】熱伝導率0,052~0,035 | ¥25,000/㎡ | ─ | |
【〃】熱伝導率0,034以下 | ¥37,400/㎡ | ─ | |
◆共同住宅の場合 |
【➊外壁】熱伝導率0,052~0,035 | ¥71,700/㎡ | ¥104,000/㎡ |
【〃】熱伝導率0,034以下 | ¥110,700/㎡ | ¥160,500/㎡ | |
【➋屋根・天井】熱伝導率0,052~0,035 | ¥10,600/㎡ | ¥15,500/㎡ | |
【〃】熱伝導率0,034以下 | ¥17,100/㎡ | ¥248,000/㎡ | |
【➌床】熱伝導率0,052~0,035 | ¥29,000/㎡ | ¥42,100/㎡ | |
【〃】熱伝導率0,034以下 | ¥48,500/㎡ | ¥70,300/㎡ |
※実際の工事費用がモデル工事費より安い場合は補助額も低くなります。
➌エコ住宅設備の設置【任意工事】
下記設備の高効率化工事。
※補助額は➊・➋と同額以下となります。
工事種別 | 戸建住宅 共同住宅 (11,5%) |
マンション (1/6) |
・電気ヒートポンプ給湯機(エコキュート) ・ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機(ハイブリッド給湯機) ・潜熱回収型石油給湯機(エコウィル) ・潜熱回収型ガス給湯機(エコジョーズ) |
¥27,900/戸 | ¥40,500/戸 |
・高断熱浴槽 |
¥40,100/戸 | ¥58,100/戸 |
・浴室シャワーの節湯水栓 |
¥6,000/戸 | ¥8,800/戸 |
・LED照明 ・燃料電池システム(エネファーム) ・ガスエンジン、コージェネレーション ・蓄電池 |
実際の工事に補助率を掛けて計算 | 左に同じ |
・太陽熱利用システム |
¥51,900/戸 | ─ |
※実際の工事費用がモデル工事費より安い場合は補助額も低くなります。
●申請する補助額の合計が5万円未満(診断のみの場合1万円未満)では補助の対象になりません。
●設備の効率化工事は、開口部・躯体等の断熱化工事と同額以下
●改修後に耐震性が確保されることが必要です。(計画的な耐震化を行うものを含む)
●令和6年度末までに着手したものであって、改修(部分改修を含む)による省エネ性能がZEHレベルとなるものに限定されます。
対象となるリフォーム期間
契約・着工期間 | 令和4年9月1日~ ※令和4年9月1日以降の契約かつ事業者登録後に着手した工事 |
交付申請期限 | 令和4年9月14日~令和5年1月13日(予定) ※リフォームは工事完成後に申請 ※予算の執行状況により、交付申請の受付を終了した場合、同日までとなります。 |
完了実績報告の申請期限※ | 令和4年10月12日~令和5年2月28日(予定) ※締め切りは予算の執行状況に応じて公表します。 |
手続きはどのように行うの?
この事業は、工事施工業者、住宅販売会社が補助事業者となり申請を行います。
工事発注者=お客様による申請手続きはありません。※お客様ご自身でご用意いただく必要書類が別途ございます。ご協力の程宜しくお願い致します。
ポイントはどのように使えるの?
補助金は、工事施工業者が受領する流れになりますので、最終的に契約金額から差し引かせていただきます。(※1申請当たりの合計補助額が50,000円未満の場合はポイント発行申請できませんのでご注意ください。)
補助金の対象になるか見積依頼する
より詳細な住宅エコリフォーム推進事業については下記をご覧ください。
住宅エコリフォーム推進事業(国土交通省ホームページ) >