今回は冬に向けて心配な『結露』についてです。冬になると窓の結露に悩まれる方も多いのではないでしょうか。寒くなるほど気温差の影響で、翌朝には窓枠までびちょびちょなんてことも…。朝から窓についた結露の掃除なんて本当憂鬱ですよね。今回はその結露について、『発生してしまう原因と結露による影響』をご紹介します!
【結露はなぜ起きる?】
結露が発生してしまうのは、簡潔に言うと『空気中に含まれている水分が冷やされる』からです。冬のおうちの窓で考えてみましょう。冬は暖房などでお部屋をあたためますが、その「あたたかい空気」にはたくさんの水分を含むことが出来るという性質があります。しかし、あたためられた空気が窓付近の冷たい空気に冷やされると、空気中の水分が水となって、窓に結露として現れるのです。
【結露による影響 ❶カビ】
結露によるトラブルで一番多いのは『カビ』です。結露による湿気の影響で、サッシのパッキンや窓枠、床材、カーテンや壁も黒くカビが発生したりします。カビのお掃除はとても手間がかかり大変ですよね。そして何より怖いのが、カビによる『身体への影響』です。カビは繁殖する際に目に見えない胞子を飛ばし、アトピーやぜんそくなどの健康被害を引き起こします。またカビの胞子による肺炎もあり、お年寄りや幼児が発症すると重症化する場合もあります。
【結露による影響 ❷腐食】
繰り返す結露を放っておくと、窓枠や床、周辺の壁を『腐食』させてしまいます。壁の下地や断熱材、床下などが腐食してしまうと、カビやダニ、シロアリなどの発生原因となります。特にシロアリは湿った木材が好物なので、家の土台や柱などを食べて、家の強度を弱めてしまう可能性があります。腐食は広がると直すのにお金も時間もかかるので、ひどくならないうちにしっかり対策しておく必要があります。
【結露による影響 ❸ダニ】
ダニは「室温が高く、湿気が多い場所」を好むので、暖められた部屋の結露によって湿気たカーテンなどは、ダニが発生しやすい場所になってしまいます。ダニは噛まれると非常にかゆく、後を引きます。また、ダニの糞(フン)も、アレルゲンとしてぜんそくやアトピーなどを引き起こします。
どのようにお家を使いたいのか、じっくり考えてみて下さい!
次回は『結露を防いで快適空間へ 対策編』のコラムをご紹介します。放っておいても良いことはありませんので、早めの対策を心掛けて長く安心して住めるおうちを整えましょう。”やってよかった!”と思える、満足のゆくリフォームが出来るよう、是非とも参考にして頂けたらと思います。